面接は1次面接(採用担当者)、2次面接(人事責任者)、3次面接(役員・経営者)の順番で進める企業が多いです。面接方法は全てオンラインでのWeb面接の場合もあれば、1次・2次面接をオンラインで行い、最終面接だけ自国あるいは日本で行うなど様々です。面接に合格すると内定が出ます。
面接当日
企業での面接
- 企業に提出した応募書類(履歴書・職務経歴書・英文のRESUME)や求人内容、筆記用具は忘れずに持参しましょう。
- 面接はビジネススーツが基本です。プロフェッショナルな印象を与える服装を心がけましょう。
- 面接時間に遅れないように15分程度前に面接会場に到着し、身だしなみをチェック。携帯電話の電源を切り、5分前に受付で名前と面接に来たことを伝えましょう。冬は入り口でコートを脱ぎましょう。
- 控室・面接室に通された場合は、入り口に一番近い席に座って静かに待ち、面接担当者が入ってきたら、立ち上がって氏名を名乗りましょう。
- 面接終了が告げられたら、「本日は、お時間をいただきありがとうございました」と述べ、一礼します。日本のビジネスマナーができる印象を面接官に与えることができます。
- やむを得ず遅刻しそうな場合は、必ず電話で事前に連絡を入れ、到着時間を連絡します。
オンラインでのWeb面接
- まわりの音が聞こえない静かな場所、通信環境が良い場所を選びましょう。面接中は他の通話が入ってこないようブロックをしたり、携帯電話の電源を切っておきましょう。
- 全身が見えないのでリラックスしがちですが、意欲を伝えるためにもスーツを着ましょう。
- 面接開始時間の10分前には応答ができるよう、事前に接続や音声·映像の状態が適切か確認しておきましょう。
- 万が一のトラブルに備えて、企業担当者名のメールアドレス・電話番号等の連絡先は手元に控えておきましょう。また、企業に提出した応募書類(履歴書・職務経歴書・RESUME)や求人内容などもプリントアウトしておき、筆記用具の用意も忘れずにしておきましょう
面接でよく聞かれる質問
今までの職歴について
- 今まで経験してきた仕事内容と働いていた企業へ貢献してきたことを具体的に伝えましょう。
また、今のスキルや経験が希望している企業で役立つことや、仕事をする上で工夫していることをアピールしましょう。
転職理由(退職理由)
- ネガティブな表現や働いていた企業への不満を理由にするのは避けましょう。
希望する理由
- なぜこの仕事を希望するのかを熱意をもって伝えて、過去に学んだスキルを生かせることをアピールしましょう。そのためには面接の前に業界研究、企業研究を忘れずにしましょう。
今後のキャリアビジョンについて
- 希望している会社の方向性を考えながら、自分が入社できたら、どのように働きたいかをアピールしましょう。また、目標のために努力していることについても伝えましょう。
今まで働いてきた企業での
成功体験や失敗体験
- 成功体験は、なぜ成功したのか具体的な理由も答えられるようにしましょう。
失敗体験は、その後どのように対処したのか、またそこから何を学んだのかを答えましょう。
ネガティブなことを話すときは、最後にポジティブな言い回しで終われるように心がけましょう。
日本語、英語、その他の言語はどのくらい使いこなせるか
- 実際に業務で使用したことがあれば、具体的にやっていたことを伝えましょう。
例)日本語で電話対応・メール対応をしていた。
英語でお客様に商品を説明していた。 等
例)
日本語で電話対応・メール対応をしていた。
英語でお客様に商品を説明していた。
等
他の企業へ応募していることについて
- 具体的な社名を答える必要はありませんが、複数の企業を応募していることは、正直に伝えましょう。
応募している企業が第一希望ではなくても、前向きな気持ちを伝え、第一希望であれば、応募している企業を優先する理由を明確にすることで真剣な気持ちが伝わります。
退職してからの期間が長い時
- 答えづらくても正しいことを伝えましょう。ブランク期間に努力したことの成果や、転職活動をしていた場合は、活動期間が延びた理由を伝えましょう。
面接の心構え
面接官は話の内容だけではなく、面接中の態度も見ています。面接時のマナーについて面接前に確認をしておきましょう。
- 挨拶はビジネスマナーの基本なので、面接の最初と最後には面接の時間を設けてもらったことに感謝の気持ちを伝えましょう。
- 緊張してしまうと、早口になる傾向があります。いつもよりゆっくりとはっきり話すように心がけましょう。
- 面接時は、面接官のほうへ視線を向けて自信を持って質問に答えましょう。
内定
面接に合格すると内定通知書(Offer Letter)がメールで届きます。仕事内容や給与などが求人票や面接で企業から提示された内容と同じかどうか確認をとりましょう。内定通知書が届いてから1週間以内にはあなたが入社する意志があることを企業に伝えましょう。その後、ビザや在留資格の取得手続きが始まります。
「母国との架け橋に具体的にどうやってなりたい」のかを聞かせて欲しい
サービス 人事担当マネージャー A氏
私が海外から来る外国人と面接をする際、重視していることが3つあります。
「海外でどんな仕事経験・ノウハウ・人脈をもっているのか?」
海外で仕事経験がある人材は、海外でビジネスをしている会社にとって大変魅力的です。現地のビジネス習慣や海外に住んでいる人の感覚などは日本人ではわからないことも多く、海外で仕事経験のある人だからこその強みです。
「素直な人か?」
日本国内の企業は、当然日本人社員が大多数ですので、外国人から見たら不思議に感じる日本のビジネス文化とぶつかるはずです。そんな時は、まずはそれを素直に受け止めて、理解してもらうことが必要です。その後に、お互いに歩み寄る努力が必要だと思います。
「信頼できる人か?」
面接で話していただく内容は100%事実であると思って伺います。応募者が自分の経験やスキルをオーバーに話したり、組織での実績を全て自分の実績のように話したりしていないかどうか見極めるようにしています。
外国人と面接をすると10人中9人が「母国とのかけはしになりたい」と言います。私は、もっと具体的に話して欲しいので、応募者に「当社に入社したら、どんな経験を活かして、どんな成果を出して、母国とのかけはしになれるのか?」と聞くようにしています。