株式会社勝亦電機製作所

会社概要

創業100年を超える総合配電盤メーカー、株式会社勝亦電機製作所。「配電盤・制御盤・分電盤という言葉を初めて聞く方も多いと思いますが、送電される電力を変圧し、電気を『使える』状態にする装置のことです。ご自宅やオフィス、商業施設など、あらゆる施設を動かす”エンジン”なんです」と話すのは勝亦社長。主な顧客は、大手金融業界・放送業界・工場などですが、「一社一社ごとのご要望が異なり、汎用品では一切対応できません。また、事故が絶対にあってはならないので妥協が許されないお客様ばかり」だそうです。そういったお客様に対して、確かな技術力と設計・製造から保守まで一貫して行えるサービスを提供しています。また、山手線内の内側に本社と工場を構えているため、顧客との距離も近く、要望に迅速かつ丁寧な対応ができることも魅力です。さらには、AI・IoTを活用したインフラの高度化に対応して、ソフト×ハードを融合した商品開発も行っています。インターンシップを通じ魅力を感じ入社したモンゴル出身のウランゼブさんは「学生時代はAIロボット開発を行っていましたが、現在は勝亦の技術を学んでおり、新しい商品開発を行うのが楽しみです。将来は母国にも貢献したいです」と話しました。

ライフ・ワーク・バランスの取組

同社の”働きやすさ”の環境づくりについて「常に現場の声に耳を傾けて、社員のアイディアを取り入れながら一つ一つ愚直に改善し続けています」（勝亦社長）。10年前社長に就任した当時、前職SE時代の職場環境や制度とのギャップに危機感を覚えたとのこと。そのため、「みんなが働きたい」と思える環境整備のために、現在では社員全員に毎年アンケートを行い、社員の生の声に向き合い改善に取り組んできました。その内容は、制服から食堂・オフィスのリフォーム、振替休日や残業などの勤怠管理の整備、更にはメンタルヘルスの改善活動など多岐に渡ります。入社10年目の高橋さんはその移り変わりを体験しており「入社当時からのオフィス環境変化に驚いている」と話してくれました。勝亦社長は「アンケートを取る以外でも社員には雑談をしたりしながら、困りごとや要望をできるだけ聞くように心がけています。”働きやすさ”の環境づくりは、ここまでやったら終わりというのがないので、どこか商品開発に似てますね」と語ってくれました。

人材育成の取組

人材育成に関しては「高い品質のサービスを提供するために、若手の育成には全社一丸となって取り組んでいます」と勝亦社長は話します。同社の歴史を支えてきた熟練技術者の技術力の継承や専門的な資格取得に注力しています。特に資格取得に関しては、奨励金制度に加え、勤務時間中に勉強時間を設けたり、技能検定を見据え、先輩から徹底した実技指導などを行ったりしています。その結果、難関技能検定にも合格者を多数輩出するなど、確実な成果を挙げています。また、「商品が高度化していく中で、ソフト開発・技術部門が部門の垣根を越えて、今まで以上に協力することが、製品開発成功のカギを握っています」と勝亦社長は話します。そのため、社員一人一人のコミュニケーションやリーダーシップなどの能力向上にも力を入れており、様々な外部講習にも社員の多くが積極的に参加しています。最近では、「母国語に技術的な専門用語にあたる言葉なく、入社当時は苦労した」というウランゼブさんの発案で、今年入社予定の外国籍の後輩に向けた業務マニュアル作成も進めています。

代表者からのメッセージ

代表取締役社長　勝亦 章浩

100年の歴史のある会社ですが、今後も規模や売り上げの大きさよりも”私たちにしかできない強さ”にこだわっていきます。そのために、今までの歴史に甘えず、日々技術改善に取り組みながら時間をかけて他社がやっていないことにも挑戦していきたいと考えています。我こそはという方、お待ちしております。

外国人材からのメッセージ

設計開発／ツゴバドラフ ウランゼブ（モンゴル）

モンゴルの電気設備はまだまだ未熟で、勝亦の高い技術力を勉強すれば将来的に母国に貢献できる、もっと詳しく知りたいと思い入社しました。日本は母国に貢献できる技術やスキルを学ぶ機会に溢れています。学校で学んだ事以外の未経験の分野であっても、先輩方がとても親切・丁寧に教えてくれます。ぜひ皆さんも日本の技術を学びながら会社と共に成長していきませんか。